酒害体験談

例会回りも自分としては一番落ち着く所

発表者 O・I
所属 江東断酒会

 十一月の本部例会で六枚目の表彰状を頂くことが出来ました。これも会の皆様のおかげと感謝しております。先輩の熱心な誘いの言葉と毎日の例会回りに、私も休むわけにいかずついて回っていました。その甲斐あって今の私があります。
 会に繋がる前は入退院の繰り返し。幻覚、幻聴を何度も経験している私です。最初の入院は三十三歳から始まりました。酒は受けつけるが食事が出来ず、仕事中に吐血、墨東病院に即入院。入院してニ、三日酒を飲まないと必ず幻覚が出て暴れるので、手足を縛られ眠らされた様です。大病したので酒は絶対止めると言ったものの止められず、風呂帰りに一杯が二杯となりまた元の木阿弥。それから入院(内科)七回、入院のたびに幻覚が出て周りに迷惑をかけ、そのたびに妻が病院に頭を下げているのを見ると、申し訳ないと思い ながらも酒が止められない。
 六十歳の十月にトイレで倒れて、夜中救急車で運ばれた。そこの先生が良くお酒の相談にものってくれ、松沢病院に行くか、断酒会に入るかのどちらかにと言われ、私は断酒会に入って頑張ると言って、この会をさがした。
 一度会に見学に来なさいと言われ、江東の家族会に見学に行きました。皆さん過去にお酒を飲んでいた人達とは思えないほど、立派な体験談を話している姿を見て感激しました。即入会させて頂きました。今は仕事が終われば例会回り、暇を作らず飲む機会のない様に努めています。
 妻には四十年余りもの苦労をさせ、離婚騒ぎもありましたが、今は協力もしてくれ、また今が一番幸せと言ってくれているので、それが励みになっています。
 例会回りも自分としては一番落ち着く所でもあります。これからも皆様の力をかりて、一日断酒、例会回りで頑張ります。