酒害体験談

「有り難きかな仲間」

発表者 I・M
所属 北断酒会

 「継続は力」、断酒会に参加してまず感じたことは経験が豊富な方が多く出席されていたことでした。今月の会は「悪酒」を断った初段から三十二段の困難を克服した皆さんの表彰式での挨拶が大変印象に残りました。自分との戦いも辛いものでしょうが、家族や「断酒会」等の人達も一緒になって達成した結果だったことが伝わってきました。何事においても廻りの人達の協力があって生きられる大きな「力」をもらい感謝しています。
 昨年十二月に十年目を迎えた時に、本部例会に参加して頂いた会社仲間のTさんの例会感想文です。彼とは同期ですし事務所が同じなので約三年間は共に顔を合わせている間柄です。ラジオ体操の会長として二十五〜二十六年毎日早朝参加してからの勤務、自分の都合で不参加の例会、このことを思うと出来るのにしない自分を情けないと思う時も多々あります。
 以前彼から、毎日例会に参加せず自分の好きなことに目を向ければ体も元気になり疲れもとれるのでは、と言われたことがありましたが、当時の彼には理解出来なかったと思います。私の病気は「心」の病なのだから、楽をしようと思えば幾らでも出来ます。楽をすればどうなるかも知っています。心の貧しさ淋しさを後々に引きずらないためには同じ仲間の顔を見て、話をし、一日を終らせて気分を変える場が例会だと思います。
 私の場合、例会は自分のためだと思っています。自分が楽しく生活出来れば周りも楽しくなると思う。Yさんが「皆様のパワーを頂きに来ました」と言われますが正にその通りだと思います。好き嫌いでは何の意味が無いと思います。でも十年間もやめずに、この会に居つづけた自分が不思議です。やはり離れることが怖かったのかもしれません。例会は毎日何処かで開かれていますが、本部例会は月に一度だけです。月に一度どうにか時間をつくり参加して下さい。
 最後になりますが浦安の先輩が亡くなり残念です。私は何かにつけ本部で相談すると、答えはいつも例会に出なさいといわれました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。