依存症と飲酒に関する資料

飲酒による症状の認識について

飲酒による身体的障害や周囲に及ぼす弊害を認識するには、酒をやめてしばらくの期間が必要である。
例会で話される体験談の中から、いろいろな障害や弊害と飲み方等について調査した。

調査項目 症 状
1 身体がだるい,顔色が悪い,よく寝汗をかく
2 内臓障害(肝臓,膵臓等)で入退院をくりかえす
3 手足のしびれや、けいれんが起きる
4 手がふるえる
5 時々ぼんやりする
6 素面でもすぐ怒るようになる
7 人の視線や話し合っている人たちが気になる
8 酒を飲むと、ところどころ記憶がないことがある
9 幻聴幻覚がでる
10 てんかんを起こす
11 飲むと、よく人にからむ
12 飲むと、けんか、暴力沙汰を起こす
13 飲むと、ハレンチ行為をする
14 飲むと、大きな散財をする
15 飲み出すと数日の間、飲み続ける
16 家族に問題が起きると、酒を飲む
17 つらいこと苦しいことがあると飲む
18 気分的にイライラ,モヤモヤすると、どうしても飲んでしまう
19 眠れるように酒を飲む
20 気持ちが落ち込んだとき酒を飲む
 
調査は複数回答式で実施した。調査結果は図1, 2に示し、元データを100人に換算してある。
酒を止め続けている人の認識項目は多く、入会間もない人の認識項目の数は少ない。
 
図1.飲酒による症状を認識している人の数
 1の項目は100人の会員中62人が体験しており、2の項目は39人が体験していることになる。
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図2.飲酒による症状の認識項目数
 症状の認識項目数は平均8項目であった。
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